足や、顔、様々な場所に出るむくみの解消方法のひとつとして、漢方薬を取り入れている方もいます。
漢方の独自の考え方をもとに、むくみの原因を探り治療を行うことになります。
漢方の概念には、気、血、水、というものがあります。
気は生命エネルギー、血は血液とその働き、水は血液以外の水分と考えられています。
「水」に異常をきたすと、「水毒、水滞」になり、むくみが起こるという考え方をするのが漢方です。
水に異常をきたす原因のひとつとして、腎の機能低下があります。
西洋医学の腎臓という臓器一つを指す言葉でなく、漢方では腎は水分代謝、ホルモンバランス、成長、記憶力などを受け持つところという意味で使われます。
漢方で言う腎の働きの代表的なものとして、食物の吸収、排出、代謝があります。
食物や飲み物を気、血、水に変え、全身に運ぶ働きと、必要のなくなった成分を汗や尿などの水として排泄させる働きをしています。
腎がうまく機能しなくなると、気、血、水に異常をきたし、リンパの流れが滞り、むくみやセルライト、冷え症など他にも様々な体調の不調が出てきます。
漢方でむくみを改善させる場合には、利水剤と呼ばれる漢方薬を処方されることが多いようです。
西洋医学の利尿剤とは違い、漢方の利水剤は、余分な水分を排出して、水分バランスを調節するためのものです。
他にむくみに効くとして用いられる漢方の薬には、五苓散(ごれいさん)、猪苓湯(ちょれいとう)、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)、菌陳五苓散(いんちんごれいさん)八味地黄丸(はちみぢおうがん)などがあります。
月経前、月経中のむくみには、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)や桂枝茯苓丸(けいしふくりょうがん)などの漢方薬も使われます。
漢方の診察では四診と呼ばれる独特の方法がとられます。
むくみとはあまり関係のないようなことを尋ねられたり、お腹、舌を診たり脈をとられたりなどといった診察です。
むくみの根本的な原因を探るための診察となります。
漢方では、最終的にむくみにくい体を作る体質改善を行うことが目的となりますので、根気よく薬を飲み続ける必要があります。